8.5 Window Stacking
ディスプレイスタックの順番は一番前のものから一番背後のものまでウィンドウ
の見える順番を定義します。
- Function: stacking-order
- 現在の一番前から一番背後まですべてのウィンドウスタックの順番を定義する
Window オブジェクトのリストを返します。
- Function: restack-windows list
- ウィンドウオブジェクトのリスト list で指定されたすべてのクライアン
トウィンドウをそれらがリストの中で現われる順番で再スタックします。指定さ
れていないウィンドウのスタックの順番には影響を与えます。
- Function: x-raise-window window
- オブジェクト window に関連づけられたクライアントウィンドウを画面の
最前面に出します。
sawfish はスタックの順番がその順番の特定の深さ[訳注: 原著ではdepth です。
どうも"深さ"という訳には少し抵抗あるのですが適当な訳語がわかりませんので
とりあえず直訳します]に指定されたウィンドウをともなうレイヤー列として操
作されることを許します。任意に与えられた深さ d のウィンドウは深さ
が d よりも小さいすべてのウィンドウより上に depth より大きい
深さのすべてのウィンドウより下になります。それ[深さ d のそのウィン
ドウ] は深さ d の任意の他のウィンドウの上か下になります。
各ウィンドウの depth
プロパティはこの深さを記録しておくのに使われ
ます。深さ 0 は "normal"で、負の深さではより下にスタックされ、そして正
の深さではこの normal レベルより上にスタックされます。
- Function: stacking-order-by-depth depth
stacking-order
に似ていますが深さ depth のウィンドウだけ返
します。
- Function: set-window-depth window depth
- window のスタックの深さを depth に設定し、それからこの変化を
反映させるためにウィンドウ群をスタックしなおします。
- Function: window-on-top-p window
- window のスタックの深さが一番上であるときに
t
を返します。
- Function: stack-window-below below above
- ウィンドウ below のスタックの順番を変える、すなわちウィンドウ
above のすぐ下にします。
- Function: stack-window-above above below
- ウィンドウ above のスタックの順番を変える、すなわちウィンドウ
below のすぐ上にします。
- Macro: save-stacking-order &rest forms
- 暗黙の
progn
の中の forms を評価し、元のウィンドウのスタッ
クの順番に戻し、progn
の値を返します。
次の関数についてはすべて対話的に呼ばれたときに現在のイベントを受け取るウィ
ンドウか、あるいはそのときフォーカスされたウィンドウに対して作用します。
- Command: lower-window window
- window をそのスタックの深さの一番下に下げます。
- Command: raise-window window
- window をそのスタックの深さの一番上に上げます。
- Command: raise-lower-window window
- もし window がスタックレベルの一番高いところにあるならこのレベルの
一番下に下げ、そうでなければそのレベルの一番上に上げます。
- Command: lower-window-depth window
- window のスタックの深さを下げます。
- Command: raise-window-depth window
- window のスタックの深さを上げます。
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by SATO Satoru on October, 28 2000
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