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8.4 X Properties

X window system はプロパティをウィンドウに関連づけます(これらは sawfish がウィンドウオブジェクトと関連づけているプロパティとはまったく別です: see section 8.1 Window Property Lists)。たいていのクライアントとのやりとりはこれ らのプロパティの操作を通じてなされます。

以下で定義されるすべての X のプロパティを操作する関数はそれらの window パラメータ群を Window オブジェクト(関連づけられたクライアン トウィンドウを示します)としてもウィンドウの xid 数値としても、あるいはルー トウィンドウを示すシンボル root としても受け入れます。

sawfish は X アトム(X プロパティの名前とデータ型の両方)をシンボルとして 表します。アトムの名前とそれらを表現するシンボルの名前は正確に一致します。 例えば、X アトム `STRING' は lisp シンボル STRING で表されま す。

Function: list-x-properties window
window に設定された X プロパティを定義する Lisp シンボルのリストを 返します。

Function: delete-x-property window property
window に関連づけられた、property (シンボル)という X プロパ ティを消去します。

Function: get-x-property window property
window の X プロパティ property を表わす(type format data) のリストを返します。もしそのようなプロパティが なければ nil を返します。

type はプロパティの型を決定するアトムです。format は 8、16、 あるいは 32 という整数値でデータの項目の中の各ビット数値を定義します。 data は配列で、8 bit フォーマットのプロパティに対する文字列か整数 のベクトルです。

Function: set-x-property window property data type format
window の X プロパティ property に文字列か整数のベクトルの data を設定します。

type はプロパティの型を定義するアトムを表わすシンボルで、 format はデータの値のビット数値を定義する 8、16、あるいは 32 です。

もし typeATOMformat が 32 ならば data の中のどのシンボルもそれらの数値 X アトムに変換されます。

標準的な X プロパティのフォーマットでは文字列の配列で保存されることを許 さないので、これらはしばしば 0 で区切られて連結された文字列に符号化され ます。これらは普通 テキストプロパティ と呼ばれます。sawfish はこれ らを操作する二つの関数を持ちます。

Function: get-x-text-property window property
get-x-property に似ていますが nil か文字列のベクトルを返し ます。

Function: set-x-text-property window property data
window の X テキストプロパティ property を文字列 data の配列に設定します。

property-notify-hook を使って制御下のウィンドウに関連づけられた任 意のプロパティの変化を検出することもできます。See section 18. Standard Hooks.



This document was generated by SATO Satoru on October, 28 2000 using texi2html