一度ここまで来たら作業は本質的には完了です! 翻訳者はもう作業し、すべてのマークアップされた文字列を彼ら自身の言語に翻訳し、 成果をアプリケーションに戻すことができます。
ときどき、アプリケーションがそれぞれの言語についてどれだけ翻訳されたか調べるのに、 intltool-update -r を実行したいと思うかもしれません。 調べた結果についてできることは本当に少いので、これは純粋に情報を得る目的です。
一般的に、開発者と翻訳者の間の協調作業は次のようなプロセスとなるでしょう。
翻訳者は彼らの言語について新しいファイルを作成します。 これは XX.po という名前で、XX はロカール名(よく知られた言語と言語コードのリストがあります)で置き換えられます。
新しいファイル内のいくつか、またはすべてを翻訳したら、 翻訳者はそのファイルを po ディレクトリに commit し、 そのディレクトリ内の ChangeLog を更新します。 また翻訳者は configure.in の中の ALL_LINGUAS 変数に新しい言語コードを追加します。
リリースの前に開発者は、 すべての翻訳者に彼らが翻訳を更新し、commit できるように知らせるべきです。 通常一週間あれば十分でしょう。
CVS ツリーにリリースタグを打つ直前に、開発者は、 ビルドプロセスに変更を加えるすべての言語 (.po) ファイルを commit するべきです。 これは翻訳者に対して無用の競合をつくってしまうことを避けるために、 リリースのときだけ行うべきです。 一般には言語ファイルはそのままにしておくべきですが、 リリース時には CVS ツリーとコード内のものを同期します。
リリース手順の他に国際化を尊重する開発者が責任を持つべきことは、 追加した新しい文字列を確実にマークアップしておくことだけです。 時折、様々な状態を通して、 [新しい語句について未訳であっても]英語のメッセージが表示されるのを見るためだけに、 アプリケーションを、(もしあるなら) 完全に翻訳された[英語以外の]言語の内の一つで動作させるのはやっておく価値があります。