6. Images
イメージタイプはウィンドウマネージャが任意の 24-bit 画像を操作できるよう
にします。画像はファイルから読み込むことも動的に生成されることもあります。
- Function: imagep arg
- arg がイメージタイプに属すなら
t
を返します。
- Function: make-image file-name
- file-name (文字列)という名前のファイルの中身で定義される画像を含
むイメージオブジェクトを生成し、返す。
image-load-path
ディレクト
リは file-name という名前のファイルを含むディレクトリを探そうと
試みる際に使われる検索パスを与える。
おそらくすべての一般的なイメージフォーマットが読み込めるだろう。しかし、
PNG、JPEG、そして XPM はいつもサポートされている。
file-name というファイルがみつからないかそのファイルから画像が構
成できないときエラーシグナルを返します。
- Variable: image-load-path
- ディレクトリ名のリストで、画像を読み込むときの検索パスを定義します。
- Function: make-sized-image width height &optional color
- 大きさ width、height の新しいイメージ[オブジェクト]を生成し、
返します。もし color が定義されていればそれで画像の中のすべてのピ
クセルの色が指定されます。もし未定義ならばすべてのピクセルは黒になります。
- Function: copy-image image
- イメージオブジェクト image の正確なコピーである新しく確保されたイ
メージオブジェクトを返します。
- Function: image-dimensions image
- image によって表わされるイメージオブジェクトの大きさを定義するコン
スセル
(width . height)
を返します。
- Function: flip-image-horizontally image
- 垂直軸について image の内容をひっくり返します。
- Function: flip-image-vertically image
- 水平軸について image の内容をひっくり返します。
- Function: flip-image-diagonally image
- 画像の上-左角から下-右角方向の軸について image の内容をひっくり返
します。
他の多くの型と同様にイメージオブジェクトについても任意の状態を関連づけ
ることができます。
- Function: image-put image property value
- image の property (シンボル)というプロパティを value
に設定します。
- Function: image-get image property
- image の property (シンボル)というプロパティを返し、もしそ
のようなプロパティが存在しなければ
nil
を返します。
あらかじめ定義された唯一のプロパティはシンボル tiled
で、画像がウィ
ンドウの修飾の中で表示される際に使われます。nil でない値を設定すると画像
は装飾の大きさに調整される(デフォルト)のではなく、装飾上に敷き詰められま
す。
画像が装飾の境界を越えて調整されるとき、実際に調整されるピクセルは画像の
境界で定義されます。境界は現状のままで残されるピクセルの外側の長方
形と調整される内側の長方形を決定します。
- Function: image-border image
- イメージオブジェクト image の境界の整数値のリスト
(left right top bottom)
を返します。
画像の各端に関連づけられた数値は調整 されない端に隣接するピクセル
数を定義します。
- Function: set-image-border image left right top bottom
- image の境界を設定します。
また画像の形状が特定されることもあり、これはどのピクセルが透明なものとし
て扱われるかを決定しています。各画像は透明なピクセルの印として一つの色を
定義できます。
- Function: image-shape-color image
- image の中の透明なピクセルの印の色か、もしそのような色が指定され
ていなければ
nil
を返します。
- Function: set-image-shape-color image color
- image の中の透明なピクセルの印の color を指定します。
各画像に対して カラーモディファイアを定義することも可能です。
これらは表示される際の各ピクセル値に加えられる変換を定義します。4 つの異
なるモディファイアが各画像に対して存在し、あるものは各色の成分に対する
ものであるものは画像全体に対するものです。
- Function: image-modifier image type
- image のシンボル type により定義されたモディファイア、整数
値のリスト
(gamma brightness contrast)
を返します。
各整数は画像を表示する際に関連づけられた特性に適用される重みを表す 0
から 255 までの値を持ちます。
4 つの type は red
, green
, blue
そして nil
(すべての色)です。
- Function: set-image-modifier image type gamma brightness contrast
- type で定義された image のカラーモディファイアを設定します。
他にも画像を操作するいくつかの関数があります:
- Function: bevel-image image border upwards &optional bevel-percent
- image の最端のピクセルに "bevelled(傾斜)"効果を与えて変換します。
BORDER はベベル(傾斜)の幅を定義する整数値です。もし upwards
が nil でなければベベル(傾斜)は大きく、そうでなければ小さくなります。
もし bevel-percent が定義されていればベベル描画時の高さか深さが定
義されます。未定義ならば default-bevel-percent
の値がパラメータ値
となります。
- Variable: default-bevel-percent
- デフォルトのベベル描画の高さ(%)です。
- Function: clear-image image &optional color
- image の中のすべてのピクセルを color (color が未定義な
らば黒)にします。
- Function: tile-image dest-image source-image
- source-image を dest-image に左上角から外側に向かって
敷き詰めます。
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by SATO Satoru on October, 28 2000
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